シンガポール審査基準2014
今日(2月14日)から施行された改正特許法・特許規則。といってもまだ新しいシステムが動いていないので、特に新しい動きはない。物好きは紙出願をしているかもしれないが、基本的に19日のシステム開始からスタートだろう。改正を含んだ条文は既に更新されている。
Singapore Patent Act
Singapore Patent Rules
以前書いた通りで、それ以上のことは何もないので特に触れない。今日もう一つ更新されたのは、審査基準。
Examination Guidelines for Patent Applications at IPOS (2014)
これまでのは80ページくらいだったのが、一気に3倍くらいの厚さになるという気合いの入り方。先日このフィードバックセッションに参加してきたのだが、オーストラリアの特許庁出身のチーフっぽい人や、UKの特許庁出身の人など、予算のたっぷりついた特許庁が熟練した外国人を雇って世界で戦えるものを作ろうとする心意気が窺えた。シンガポールの審査官はたぶん全員PhD持ち。Common senseとPragmatismをモットーに審査をするそうだ。これは朗報。
この審査基準を読めばわかるが、判例も豊富だし、デリケートな問題に対してきちんとシンガポールのポジションを示していて非常に興味深い。読んでいてとても勉強になる。
この書類も面白いが、フィードバックセッションも非常に充実していた。外注先でもシンガポールと同様に審査するように依頼しているけれども、やはりばらつきが出てくるので、2、3年後には全案件シンガポールで審査したいから人員増強中とか。今回の法改正でsupplementary examinationってのが導入されるけど、やはり全案件普通の審査でやるのが望ましいとか。