シンガポール知財ブログ

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特許規則改正と新システム

特許規則改正の施行日が決まった。2014年1月11日。この日以降にシンガポールに入ってきたものには新法が適用される。PCTの場合は国内段階移行日がこの日以降のもの。この日以降に分割出願されるものも新法が適用される。

でも実際には、新システムを使わないと新法に沿った出願(新しいフォームなど)はできず、しかも新システムの稼働日は1月15日となっている。IPOSからのメールでは、11日から14日までに期限があるものは、15日に提出すれば大丈夫にするとか書いてた。そういうわけで実際に運用開始になるのは15日からだろう。

先日グーグルで検索していたら、たまたま新システムのトライアルページを見つけた。すぐに閉鎖されてしまったが、今日の午前中もまたアクセスできた。どうやらIPOS内で各事務所から2人ずつトレーニングを受け入れているのだが、そのトレーニングの時間帯だけオープンするようだ。

そこでみていて気がついたが、特許検索データベースが大幅に改善していた。これまでは10件ずつしか表示されないので何度もNextとクリックする必要があって非常に使い勝手が悪かったのだが、新システムでは100件まで表示できる。しかも、検索結果にStatusが表示されるので、案件が生きてるか死んでるか一目で分かる。FTO searchの手間がけっこう省けそう。そして面白いと思ったのは、代理人の名前で検索できること。今朝はわりと時間があったので、めぼしいシンガポールの特許事務所名で検索して、今年各事務所が何件特許を出願したが表にしてグラフにしてみた。数字にしてみると、なかなか面白い。

アメリカやEPのように提出した書類全部にオンラインでアクセスできるのかと思ったが、そういう仕組みはまだないらしい。とりあえずこの新しいシステムはなかなか遊び甲斐がありそう。