シンガポール知財ブログ

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シンガポールの特許審査の現状

シンガポールでは特許審査を他国の審査官に外注しているということが知られている。オーストリア、デンマーク、ハンガリーの3ヶ国に審査官がシンガポールの法律、審査基準に沿って審査を行っている。その後シンガポール知的財産庁(IPOS)は、自国で審査を始めるべく、20人の審査官を雇ってトレーニングをした。まだ審査官を積極採用中のようである。

そんな状態なのでIPOSで審査した拒絶理由通知が来るのはまだまだ先だと思っていたのだが、時々見かけるようになってきた。同僚の案件で1件、自分の案件で2件IPOSに審査されている拒絶理由通知を受け取った。審査官の電話番号は書いてないのでわからないことがあっても電話できないけれども、審査官全体宛のメールアドレスは書いてあった。そんなわけで、シンガポールの特許庁では審査できないという情報はもう過去の話になる。

これが関係しているかどうかわからないが、最近審査結果が出てくるのが非常に早くなった気がする。これまで審査請求をしてから1年くらいかかっていたのだが、最近3ヶ月くらいで返ってくる案件が少なからずあり、かなり回転が速くなっている印象だ。クリスマス前に審査官が終わらせたかったからなのか最近早まっているのかわからないが、拒絶理由通知を11月には10件、12月には6件受け取っていて、その5ヶ月後の4月5月の期限がかなり厳しそうな予感。年内にいくつか補正案をお客さんに送ってしまいたいところ。